毎年５の月の５の日、キャットフェリシティでは“メリーの日”というお祭りがあります。 この日は誰からも愛されたメリーを称える日です。

キャットフェリシティの猫たちはメリーへの感謝とその思い出を胸に、
“メリーの日”を祝います。 メリーは地球上のすべての猫を代表して、
人間の世界からキャットフェリシティを訪れた最初の猫でした。

メリーはエジプト生まれのアフリカン・ワイルドキャットという種類の猫で、ピラミッド建設のために大きな石を運ぶ仕事をしていた、
ごく普通の夫婦に飼われていました。

メリーはこの人間の飼い主がとても好きでした。お父さんのマドゥは、
毎日メリーのなめらかな毛をなでながら、しびれて不自由な手を
癒していました。

ある日、ペテューピアという遠いところから小さなトカゲがメリーを訪ねてきました。そのトカゲはメリーに、ペテューピアへ来て、猫たちが暮らしているキャットフェリシティというところを訪れて欲しいと言いました。そしてそれからさまざまな物語や人間との交流がはじまったのです。その後メリーは、５の月の５の日にキャットフェリシティを訪れるようになりました。

それは今から５０００年も前のことでした。
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